溶融物性評価

概要


プラスチックは通常、溶融状態で成形加工され、その溶融状態における最も基本的な特性が溶融物性である。
キャピラリーレオメーターでは、高剪断速度での粘度測定が可能であり、実際の成形時に近い状態での粘度、剪断応力などのデータが取得できる。また、得られた値にラビノビッチ・バーグレー補正* を適用することで、より正確な粘度データを得ることも可能である。
MFR(Melt Mass Flow Rate)、 MVR(Melt Volume Flow Rate) は溶融樹脂の流動性を数値化したものであり、成形性を評価する指標になる。また、MFRとMVRを同時測定することにより、溶融密度を算出することも可能である。
以下に種々の溶融物性評価法の概要を示す。
*ラビノビッチ・バーグレー補正: 非ニュートン流体の剪断応力補正



溶融物性評価法一覧


評価法 フローカーブ スウェル比 溶融張力 MFR, MVR
装置 キャピラリーレオメータ メルトインデクサ
温度範囲 60~400 ℃ 100~400 ℃
関連規格 JIS K 7199
ISO 11443
JIS K 7210
ISO 1133
ASTM D1238
必要サンプル量
(1測定あたり)
20 g 以上 15 g 以上 20 g 以上 20 g 以上
特徴
  • 各剪断速度毎の
    剪断応力を
    測定する。
  • 剪断応力値から
    粘度を求めて
    グラフ化する。
  • 各速度毎のストランド直径を測定する。
  • ストランドとノズルの直径比をスウェル比として算出する。
  • 溶融樹脂を任意の引取速度で引取る際に発生する張力を測定する。
  • 指定の温度、荷重で押出される樹脂の質量、体積を測定する。
  • 溶融密度=MFR/MVR
対応する成形法 射出成形 押出成形 インフレーション成形
ブロー成形
成形全般
* 詳細な試験条件については別途相談ください。


測定事例


試料:ポリエチレン
mcanac
mcanac



検索番号:6e001




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