材料特性の重要な指標の一つに、親水性(水との親和性)がある。親水性の評価手法としては接触角測定が広く用いられているが、粉体や繊維などの形態を有する材料では適用が困難な場合が多い。水蒸気吸脱着測定では、材料に対する水蒸気の吸着および脱着挙動を解析することで、試料形状に依存せず、粉体や繊維材料についても親水性を定量的に評価することが可能である。
水蒸気および不活性ガス(窒素またはクリプトン)の吸着測定を行い、BET 理論から算出した比表面積の比から、親水性の度合いを評価できる
■表面の官能基(‒OH など)に起因する初期相互作用を反映 ■簡便・定量的で、表面改質の比較評価に有効
水蒸気吸脱着測定では、湿度変化に対する材料への水の吸着・脱着挙動を測定し、表面だけでなく内部構造を含めた親水性や水分保持性を評価できる
〇低相対圧領域の傾き:大きいほど、親水性が高い ■水との化学的な相互作用を反映 ■表面官能基(‒OH 等)との相互作用 ■表面の親水性・極性の強さ、等
〇ヒステリシス:大きいほど、水分保持性が高い ■水の脱離のしづらさ(束縛性)を反映 ■内部空孔・微細構造の影響 ■高分子の膨潤・構造変化 ■毛細凝縮の寄与、等
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