自動車、電子機器、建築分野など様々な分野において、製品の性能向上、長寿命化、安全性およびエネルギー効率の確保を目的として、発生する「熱」を適切に制御する「熱マネジメント」が重要となっている。材料設計や評価においては、熱の伝わりやすさを示す熱伝導率に加え、温度変化の広がりを表す熱拡散率を把握することが不可欠である。本資料では代表的な評価手法について概説する。
熱伝導率 λ [W/m・K] は、材料中での熱の伝わりやすさを示す物性値であり、高いほど放熱性に優れ、低いほど断熱性に優れる。一方、熱拡散率 α [m²/s] は温度変化の広がりやすさを表す指標で、熱伝導率を密度および比熱で規格化した値である。両物性の評価には、材料の種類、形状、温度条件、定常・非定常条件に応じた適切な測定手法の選定が重要であり、用途や評価目的を明確にすることが求められる。
※1 1 回の測定で、熱伝導率 λ、熱拡散率 α、容積比熱 (=ρ・Cp) が得られる。 ※2 熱拡散率α を測定する手法である。λ = α・ρ・Cp の関係式より熱伝導率を算出する。別途、比熱 Cp、密度ρの値が必要である。 ※3 試料サイズは標準目安。材料の特性等により必要サイズが異なる。 ※4 2片1組必要である。
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