概要
熱可塑性エラストマーとして知られるオレフィン系エラストマーは、樹脂改質(衝撃性やヒートシール性の改善など)や軟質である特徴を活かし、自動車材、フィルムから雑貨まで、幅広い用途に利用されている。オレフィン系エラストマーの性能は、その組成(コモノマー種類、量およびその分布)に依存するため、これらを解析することは重要である。
当社では高温GPC装置にIR検出器をオンラインで接続することは、オレフィン系エラストマーの分子量別コモノマー組成情報解析を実現した(高温GPC-IR法)。
何がわかるか
測定例(エチレン・1-オクテンランダム共重合体)
1-オクテン含量の定量値
13.5mol%(GPC-IR法)
13.1mol%(13C-NMR法:基準値)
- エラスマー中の1-オクテン含量は、基準値とほぼ一致
- 分子量ごとの1-オクテン含量は、分子量に依存せずほぼ一定
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