概要
NMR(1H-NMR、19F-NMR)やGC/MS測定により電解液の溶媒種や添加剤の同定を行うことが可能である。GCで定量することで、添加剤がどの程度消費されたかを把握することが
できる。ここでは市販電池の電解液組成を確認するとともに、保存試験(満充電、80℃、2日間)によって添加剤がどのように消費されたかを確認した。
電解液成分(NMR)
NMR(1H-NMR、19F-NMR)とGC/MS測定から、電解液成分は以下と同定
試験前後の組成変化(NMR,GC)
変性物(GC/MS)
- 保存試験後で複数の微小ピーク(矢印)を検出
- その1つ(A部)を電解質および電解液由来の変性物と思われるフルオロホスホン酸ジエチルと推定
- GC/MSでは微量変性物の推定も可能である